ロレックスの仕上げ
ロレックスの人気スポーツモデルと言えば、シンプルで堅牢なデザインが特徴的なエクスプローラーですが、今回はエクスプローラー(Ref:114270)のベゼルと裏蓋の仕上げについて紹介いたします。
ロレックス/エクスプローラー/114270/搭載ムーブメントCal3130:極限状況に挑む探険家たちが精度と耐久性に絶大な信頼を寄せてきた、ロレックスのスポーツモデルの中でも最も知名度が高いモデル。リファレンスNo.114270は2001年4月バーゼルフェアでデビューした時計で、2010年に後継となる214270が発表されましたが、現行の214270よりもシャープなケースの形状などから生産が完了した後も根強いファンが多い。
エクスプローラーのベゼルはスムースベゼルと呼ばれるポリッシュ(鏡面)タイプの仕上げになっています。裏蓋と同じく、一見シンプルで仕上げも簡単そうですが、面の形状を崩さず傷を取るには熟練の技術に加え、特殊な工具を必要とします。
新品仕上げ前のベゼル、裏蓋です。鏡面部分に傷や打痕があり、バフ(柔らかい素材で磨く方法)だけで傷を消そうとすると鏡面部分がぼこぼこになってしまう恐れがあります。
特殊な工具を使い、傷を取ることができました。ベゼルの鏡面部分とトップの細い平面のバランスが崩れないように、形状を整えながら行います。
この後、鏡面磨きとヘアライン仕上げ(ベゼル上部、鏡面部分下)を行い※写真参照、本来のメリハリのあるベゼルと裏蓋に仕上げることができました。
磨き前と磨き後では、時計が見違えるように甦ります!定期メンテナンスの際は是非新品仕上げも一緒に受けていただくことをお勧めいたします。