YouTubeNo.0023　オーバーホール実例 ≪後編≫　～オメガ　シーマスター・プロフェッショナル～

超音波洗浄が完了した直後の部品です。
これから時計を組み立てていきます。

香箱受け（一番受け）の超音波洗浄ビフォーアフターです。
こびりついた油汚れ・鉄粉汚れがきれいに除去することができました。

部品を組み上げる際も部品のチェックは欠かせません。
部品に異常（摩耗や破損）が見受けられた場合は新しい部品に交換することもあります。

輪列を組み立てて行きます。
組み立てる際に各歯車がスムーズに動作するか確認していきます。

輪列とアンクル穴石へ注油をしていきます。
注油というとグリスをたっぷり付けるイメージを持たれますが、腕時計の注油は必要な箇所に必要な量だけ油をさす作業になります。

テンプと耐震装置を取り付けています。
このムーブメントはインカブロックという耐震装置を採用しています。
強い衝撃を受けるとバネが外れ、受け石＆穴石が飛ぶためテンプの軸（天真）が守られる構造になっています。
多くのムーブメントがこの構造を採用しています。

自動巻きローターと自動巻きブロックを組み立てています。
自動巻き部に組み上げられた歯車によってローターの回転がゼンマイの巻上げになります。

文字盤を取り付け、針をセットし直しています。
針同士の間隔は非常に狭く、非常に繊細で正確な作業が求められます。

外装の傷取り作業（新品仕上げ）です。
磨き専門の技術者がい1本1本丁寧に磨き上げます。

新品仕上げビフォーアフターです。
使用傷を除去することができ、かなりきれいに仕上がっています。

専用のタイムグラファーを使用して精度の最終チェックを行います。
精度に問題が無いことを確認してオーバーホールが完了します。