
今回は当店でもお問い合わせの多い新品仕上げについてご紹介いたします!
1.新品仕上げとは
新品仕上げとは通常使用によってついてしまった傷や打痕を研磨し出来る限り傷のない状態に近付ける作業となります。
新品仕上げを行うことで使い込まれた時計をオリジナルデザインへ復元していきます。
2.新品仕上げの作業工程
■実施モデル
ブランド:ROLEX(ロレックス)
モデル:EXPLORERⅡ(エクスプローラーⅡ)
Ref:16570
まずは、時計の外装部品を分解していき各パーツごとに分けます。
次に外装の磨きをWATCH COMPANYでは下記3工程で行っております。
時計の形状を保ちつつ傷を取ることのバランスを取りながら行います。光の当たる角度を変え傷残りが無いかをチェックしていきます。
荒磨き時のバフ目や、研磨剤残りを無くし、最終仕上げにつなげることを意識して行います。
バフ目が残っていないか、角度を変え、確認しながら行います。洗浄後にくもりの原因となるため、鏡面部分に研磨剤残りが無いかなども確認します。
磨き作業は、モーターに取り付け回転したバフに研磨剤を軽く当てて溶かし、磨き面に練り込むようにして行います。
これらの工程を行うことで失ってしまった時計の美しさをオリジナルデザインによって再生しております。
また何度も研磨を繰り返すうちにケースの形状が崩れ、修復できなくなってしまうことがありますが、WATCH COMPANYでは上記のように外装研磨の工程を通常より増やすことで、
時計本来の形を保ったまま研磨を行うことが出来ます。
※磨く時計の素材や形状によって、さらに柔らかい布バフや固いフェルトバフ、径や形を加工したバフ、様々な研磨剤を使い分けます。
また、いずれの工程においてもバフを当てる際の強さや角度、回転数、研磨剤の量等、磨く時計の状態に合わせ最適なものになるように対応しております。
3.ビフォーアフター
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いかがでしょうか!?
実施前後で見違えるほどの差がありますね!
※仕上がりはあくまで一例です。
腕時計の状態(傷、材質、形状など)によって仕上がりは異なります。
当社では上記のように専門の技術者が1つ1つ丁寧に仕上げ作業を行い、腕時計を美しい状態へと復元しております。
オーバーホールの際に一緒にご依頼をいただくと割引価格になりますので、修理ご依頼の際には是非新品仕上げもご検討ください。
また、当店のホームページには新品仕上げを行った様々な時計ブランドの画像も掲載しておりますので気になるモデルがありましたら是非参考としてご覧ください!
▼動画でも作業内容を見ていただくことができますので是非ご覧ください。